VisualStudio 2010 CTP 初見

 VisualStudio 2010 CTP を入れてみました。
 なんか、いろいろと追加されていますね。なんとなく自分がリクエストしたことに関係しそうな点が修正されていて、ちょっとお得な気分です。

C++ のBuild ツールが MSBuild に統合された。
 これまでは、VCBuild.exe という別ツールだったのが、MSBuild に統合されました。ようやく、C#VB.net、F# との混在言語環境がビルドできそうです。XAML もサポートできるということになるかな。
・ネイティブ用配布パッケージが増えた。
 .msm という形でネイティブ用の配布パッケージが作成できるようです。SxS にも対応とのこと。
・ようやく C# みたいに IDE 上でのフォルダ構成が実際のフォルダ構成に対応する。

C++0x 関連はもう知られていますが、以下の項目です。
・ラムダ記法
 あの勘弁してほしい不思議記法をサポートするそうです。
 個人的には delegate なり lambda なりを素直にキーワードとして増やしてほしいのですが、C++/CLI にキーワードを勝手に増やすな、といった手前か、増やさないで行くらしいですね。勇者ですね。[]だっけ(w
 そのうち、C++Perl みたいに不思議な記号が溢れていくことになるのかもしれません。
・static_assert(静的主張)
 コンパイル時検証です。
・auto キーワード
 型推論による自動型規定宣言です。たぶん、C++0x で一番歓迎される変更ではないでしょうか。
・右辺値参照
 今までは参照は左辺値としてしか使えませんでしたが、C++0x からは右辺値に参照を指定することができます。&& で右辺値参照だそうです。

・あ、WiXプロジェクトもサポートだそうです。

 後は、相変わらず、.net は 2.0 から 4.0 まで選んで作成できるとか、.net fx 4.0 は CLR のバージョンも 4.0 になるとか、Silverlight も正式にサポートとか、.net の並列処理とか、STL がパラレル処理化されるとか、スレッド・ブロック・ビューとかは便利そうですね。

 まぁ、うちの職場とかだと、VS2010が正式にリリースされる頃に、VS2008 を使うかどうかで議論が起きてそうですが(苦笑